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定価 : ¥ 6,300
販売元 : 東宝
発売日 : 2004-06-25 |
昭和54年の冬、久しぶりに集まった竹沢家の4姉妹(大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子)は、70歳を迎える父(仲代達矢)に愛人と子どもがいることを知らされ、それを機にそれぞれが抱える人生の悩みに直面していく……。
かつてNHKで放映された向田邦子・脚本の名作ドラマを、『失楽園』『模倣犯』などの才人・森田芳光監督が映画化。昭和後期の女性たちの生きざまが、現代にも巧みに訴えかける普遍性を伴いながら、観る者に心地よい感動を与える秀作である。姉妹それぞれのキャラクター分けも非常にうまくいっており、また森田演出ならではの温かみあるユーモアセンスも好調。またTV版で次女を演じた八千草薫がここでは姉妹の母に扮し、まるで作品全体を包み込むような圧倒的存在感を示している。フレンチ・ジャズ『ラジオのように』を日本家屋の風景にかぶせた大島ミチルの音楽も快調。(的田也寸志)
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なんか、ちゃうやろ |
向田邦子的な世界観というか女性観そのモノは決して古びてしまったとは思わないのだ。むしろ時代が下るに連れ、多様となった女たちの根本には、もっと複雑化された、女たち自身にも掴みかねる阿修羅は底知れず広がっていると思うのだ。何故敢えてバブル直前に時代を設定して、しかもスクリーンで展開するのか分からない。オマケにルービックキューブや土地高騰の予感をだして時代を強調して見せるわりには画面全体から受ける印象はもっと昔、例えば昭和40年代前後の感じだったし。森田は何がやりたいんだ??あと咲子。大抵のシーンで子供を置いて行動してたようだが大丈夫なのか?まだ初誕生にも満たない赤子を放って事あるごとに来てて。少なくとも八千草薫とマキコは注意を促してやるべきだろう。あと、これは分からない世界で下手は言えないんだが、ボクシングの試合ってあんなに短期に頂点にのぼりつめられるくらい、しょっちゅうあるモノなんだろうか。
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芸達者な豪華キャストで描く向田ドラマ |
向田邦子の辛口ホームドラマを映画化。父母役の仲代達也、八千草薫を始め、4姉妹が大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子。次女の夫が小林薫・・・などなどと豪華配役。原作を知っていると配役もまた楽しいだろう(個人的には次女の黒木瞳が美人すぎるのと、四女はもう少し蓮っ葉な配役でもよかったかなと思う)。
原作はテレビの連続ドラマを意識したような連作短編になっていたが、映画はこれらのエピソードを一度分解し、表題の「阿修羅」に繋がるように再構成している。
大きなストーリーの起伏があるわけではなく、地味な印象もあるが、落ち着いた色調でしっかりとしたドラマを見せてくれる。昭和50年代初めという時代背景についても、今や昔、という感じがでている。
四姉妹を中心とした丁々発止のやりとりも楽しく、腰を落ち着けて見たい。
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よい役者とよい原作 |
殺伐とした世の中に生きていて、毎日位ニュースが流れ、ドラマでも殺人ばかり、という日常のなか、このような作品を見るとほっとする。
「お父さんに愛人がいる」その一言で一見穏やかだった、四姉妹たちとその家族の様々な問題が浮かび上がってきて、それぞれの悩みや問題が複雑に絡み合いあい、ぶつかり合い、それでも家族という戻るところがあって・・・
設定は今から25年くらい前、いまより時間がゆっくり流れていて、家族がひとつだった時代。科白に今の時代にも通じ、そして考えさせられるものが沢山あった。向田邦子の言葉の遣い方、選び方の美しさ。あのような作家はもう出てこないだろう。夭逝がとても悔やまれる。
女優、俳優も演技者そろいで見て決して損はないはず。
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なかなか引き込まれてしまう映画でした |
面白かったです。
元祖「負け犬の遠吠え」族である向田邦子の代表作でもある、「阿修羅のごとく」です。
4姉妹の老いた父親に、思いも寄らぬ浮気の相手がいたことが発覚してからのそれぞれの夫婦や恋人との間の、不倫、結婚、恋の悩み、そして姉妹の間柄の葛藤をたんたんと描いて、なかなか引き込まれてしまう映画でした。
54年という時代設定なので、まだ、結婚がスタンダードな時代、女たちのそれぞれの立場の苦悩がコミカルな軽いタッチで進行していって、なかなか考えさせられて面白いです。次女の黒木瞳、今回は貞淑な奥様役。意外と合ってましたね、笑。じっと言えないで我慢するタイプ。
長女役の大竹しのぶは、亭主に先立たれた未亡人ですが、お花の先生なので、着物がとっても粋でこなれていていいです。不倫相手の恋人の奥さんは桃井かおりで、こちらも料亭の女将さんなので、粋筋2人の着物の競演はなかなかみものです。仲代達也の着物姿はクラッシックな普段着の着物と、結婚式の紋付はかま姿を見せてくれます。貫禄ですね。もちろん母親役の八千草薫の着物姿もいいですね。
お父さんは子供を育て、真面目に何年も働いて家をたててきたんだ、そんな人生でほんの少し艶のあることを愉しんで何が悪いんだと、次女の夫で、浮気をしている小林薫が、叫びます。
お母さんの犠牲の上に成り立ってるのよと叫ぶ妻!どっちも一理ありですね。笑。
お母さんが亡くなったあとにお墓参りにいったときに、最後に一言「女は阿修羅だよな」と小林薫がつぶやいているのですが、うーん、実感と言う感じですかね!
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最高に贅沢な映画。女は恐い。 |
飛行機事故でなくなった向田邦子さんの作品。
監督は「家族ゲーム」の森田芳光 。大竹しのぶ以下すごい女優人。現在日本の最高の俳優勢揃い。しかも、仲代達也が70代の純愛おじいさんを演じているのだ。
期待しますよ。現代日本の最高の役者と監督がつくりあげるというのだから。すごい、期待!!
こんな贅沢な映画はない。それだけで満足すべきなのかもしれない。
大竹しのぶは「黒い家」以後の変化自在ぶりは健在だ。仲代達也はなぜ出演したのか。生きている内にでないといけないという使命感をおびているのか。「家族ゲーム」で世界中にショックを与えた森田芳光監督、歳をとってしまったのか。少し、退屈。「家族ゲーム」と比較してしまうからか。普通の大監督になってもらったら困るのだ。期待しすぎるほうがおかしいのか。期待しすぎた者にとってはちょっと残念。でも、日本映画の最高水準はここあたりなのだ。